展示

府中市ビエンナーレ(府中市美術館)

作品名

余りに思いやりすぎた愛の結末

作品解説
米軍のヘリコプターが墜落した沖縄国立大学の壁をイメージした焼け跡が、美術館の壁につけられている。その壁にはられているのはブッシュ大統領の顔をモチーフにした一万円札に「2441億円」という数字。2004年度の日本政府からアメリカ政府に支払われる「思いやり予算」と呼ばれる「在日米軍駐留経費負担」の金額である。透かし部分には髭の生えた自衛隊がアメリカ模様の男性器をくわえている絵が描かれている。美術館のオープニングパーティーにて、増山麗奈はアート集団「桃色ゲリラ」とともに壁を巨大なハンマーで破壊した。行為に込められた意味は、戦争と憎しみに捕われた世界を終えて、新しい愛のある世界を作ろうと言うメッセージである。

撮影:くんカンパニー

パフォーマンス出演:チンドンよしの アポロ 鈴木樹梨 高瀬香緒里 かおり

写真撮影:志葉玲
作品解説資料
◆2441億円とは?

2004年度の思いやり予算。ちなみに同年度の中小企業対策費は1738億円。

◆思いやり予算(在日米軍駐留経費負担)とは?

1970年代からの日本の物価高騰を受け、在日米軍に「思いやりを持って対処する」(金丸信防衛庁長官=当時)との観点から、78年度に米軍基地従業員の福利費を負担したのが始まり。主に特別協定で定める米軍基地従業員労務費、光熱水料、米軍訓練移転費と、日米地位協定に基づく提供施設整備費からなる。

※東奥日報用語解説より
◆思いやられてファルージャへ

今年4月のイラク中部ファルージャへの包囲攻撃では、700人以上の民間人が殺害されたとされるが、これに先立ち米軍第五海兵連隊第一大隊は、昨年12月から沖縄本島北部のキャンプハンセンに駐留。ここで、市街地戦の訓練を行った。先月8日からのファルージャ総攻撃においても、その主力部隊・第31海兵遠征部隊は沖縄から出撃している。

沖縄では、普天間基地からも米軍ヘリがファルージャへ出撃したが、過酷なスケジュールの中での整備不良のため、沖縄国際大学にヘリが墜落、付近住民の怒りを買った。

◆12月9日に自衛隊の派遣期限の延長を決定

小泉首相は9日、イラク特措法に今月14日までと定められた自衛隊イラク派遣期限を一年間延長することを閣議決定した。

サマワを含むムサンナ州には、外務省のODAで給水タンクが提供され、陸自が供給している10倍強の給水が年明けにも可能になるため、陸自の給水活動はほとんど意味がなくなる。一方、空自はクウェートからイラク各地の空港への米軍の物資を空輸しており、こちらのニーズはまだまだあるようだ。

宿営地にロケット砲が撃ち込まれるなど、現地情勢は「非戦闘地域」と言い切るには無理がある上、来年3月にはサマワの治安維持に当たっていたオランダ軍が撤退。代わってイギリス軍が治安維持にあたるとされているが、同軍の精鋭部隊「ブラック・ウォッチ」はファルージャ攻撃に参加しており、反米勢力の反発が危惧されている。

私達の死の演技

撮影:ムキンポ(かめよん)

注:画像はムキンポ氏のHPから拝借

作品説明

床の上に白い石膏でかたどられた墓のようなオブジェがある。

その上に死体を演じる人々の映像が実物大で次々と映されていく。セーラー服、学ラン、ナース服などコミカルな衣装に身を包んだ死の役者たち。その中にはイラク戦争で戦死した本当の死体映像も含まれている。観客はどれが本当で、どれが嘘の死体なのか一瞬戸惑う。死や生をリアルに感じられない時代の私達の死の演技。

撮影:hirA@farcalm analogic

作品協力:渡邊修孝 ムキンポ アポロ ワシマリ 斉藤美枝 多田恭子 キクチシンヤ 島先克臣 李谷一 東田理恵子 鈴木樹梨 郡山総一郎 高瀬香織里  牛山英樹

作品名

BOUND WORLD 拘束された世界

2004年 木のボックスにプリントされた紙、縄 ビデオプロジェクター
協力:平松秀土(ハプニングバー美女と野獣/縄師)サイズ2.7m×2.7m×5m
作品解説

ヨーロッパ、アフリカ、中東、エジプト、南米など世界中の紙幣で覆われて、赤いロープで縛られている。それを歌舞伎町にある日本一広いハプニングバーの店長である縛り師平松秀土がエロティックに縛る。紙幣の中にはフセイン政権下で使われていたサダム紙幣、旧日本軍が使っていた軍票、イスラエル紙幣なども含まれる。以下はこの作品を作るきっかけになった、いくつかのエピソードだ。沖縄で聞いた話。韓国からやってきた従軍慰安婦であったある若い女性は給料として支払われていたわずかな軍票を「故郷にすむ母のために家を買ってあげるんだ」と言って大事に貯めていた。しかし、戦争が終わって、彼女が解放されたとき、その軍票には一円の価値もない、多々の紙切れとなった。その事を知らない彼女は大事にしまっていたその紙を旨に抱き、故郷に帰った。

私達が無心に信じているこの貨幣というものの価値を決めているのは誰なのだろうか。株を上げ下げしているのは誰なのだろうか。イラクから来た友人が「これ、お土産」といって、サダム紙幣をくれた。今、何の価値もなくなってしまったその紙に書いてある「サダム」という記号は、四半世紀の間彼らを縛ってきた独裁政権の主であった。

私達は何者かに縛られている。

作品名

愛とバイオレンスの

2004年 キャンバス150号にアクリルペイント
作品解説

地震が起きた、津波が起きた。11ヶ月児がイトーヨーカドーで殺された。イラクでは人がたくさん死んでいる、とすべてテレビが教えてくれる。

あたしの からだは せかいとともに 日刊現代をよむ親父ととも に ヨン様の笑顔で ばらばら に される

死 愛 性 生 殺す 産み出す 割れル

加護ちゃんは世界を救う!

キャンバス15号に油彩

戦争とエロス

キャンバス80号 和紙にアクリルペイント

「アブサイードに愛を込めて」

紙に水彩 イラクで出会った現地ガイドアブサイードの肖像

シリーズ「私の中のバクダッド」

タイトル「たとえ其処が果てしない荒野であっても」

キャンバス4号 砂テクスチャー 油彩
Copyright © 2005 Rena Masuyama All Rights Reserved. info@renaart.com
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