ART LAN@ASIA〜アジアの新☆現代美術!!

東田理恵子「High Vision」

「ネガティブ」から「High Vision」へ。

―展示のタイトル「High Vision」について教えてください。

たぶん英語の辞書を調べてもそういう言葉はないと思います。
私が作った造語みたいなものですね。

―どんな意味なのですか?

今の人たちって、働き疲れてたり、精神的に追いつめられている人が多いと思うんですね。「嫌だな…」とか「疲れた…」とか「何でこんなに働かないといけないんだ」とか。ニュースを見ても、ちっちゃい子どもが簡単なケンカで刺しちゃったりするじゃないですか。それっていうのは自分の中に起きている問題が大きくなって、目標を見失ったり、想像力が欠けてきている状態を作り出しているんじゃないかって思うんですね。そんな悪循環に苦しんでいる人に対してメッセージを送りたい。前向きに想像すれば、いい方向になっていくんだと。

―それは具体的にどういうもの?

そんなに「いやだいやだ」っていうのなら、まず始めに何が自分にとっていい事で、何をすれば満足でということを考えてみるんですね。それから身近にあるもの、例えばどんなソファーがあって、どんなスペースや風景があってというのを見て、それに関連づけてじゃあこうしようとか、ああしようといった感じの視点を探すこと。それが私のいうHigh Visionというものです。

つまり私が絵を描くのは、じゃあ私自身のHigh Visionは具体的にはこんなのですよって提示して行く事。
それを見たことで、「ああ、あたしにとってこの気持ちははなんだろう」とか、「俺にとってはなんだろう」とか、そういうのを考えるきっかけになってくれたらいいなあと思います。

―自分のいい状態から出たものをみんな見てもらいたい感じなのですか?

そうですね。

―でも、他のアジアのアーティストたちには政治や社会に絡んだり、辛辣なものを訴えている人がいますよね。そういうのはどう思いますか?

私はあまりないんですよ。そういうのが。興味がない訳じゃないですけど、私の絵はシンプルに感情が出るだけで…。世の中の何らかの特定するものにぶつけるものはないですね。感情の延長上のメッセージが基本です。だからきっと私の絵は、力を抜いて気楽に見る事ができると思いますよ。

―ART LAN@ASIAのオープニングパーティで行うボディペイントについて聞かせてください。

最近、紙やキャンパスだけじゃなくて、いろんなものに描こうと思うようになったんですね。工事中の壁に絵を描かせてくださいとかいって、絵を描いてきたりとか、デパートのエスカレーターの壁面の壁紙を友達のデザイナーと作ったり。ボディペイントもその中の一つ。

―そういう風に考えるようになったのは何か理由があったのですか?

私は最近までイラストレーターと名乗っていたんです。でも今は自分を「絵描き」だと言っています。実際それまではイラストレーターとしてお金をもらって、雑誌みたいな、いわゆるそれらしいメディアに絵を描くのが自分の中で大きいものだったのですが、その夢みたいなものを経験して通過した時点で、少し考え方が変わりました。

―どういう風に変わりました?

純粋に見る人が沢山いればいい。それが一番だって。


絵の中の「アジア」

―今はどんなものに描きたいですか?

一番描きたい媒体は、電車ですね。通勤ラッシュの時に、「ガタンゴトン、ガタンゴトン…、おお、何だ、この絵は!!」っていうもの。あと、大きなトラック。私の絵、トラックに描いてあったらいいと思いませんか?目立ちますよ。

―確かにこんな絵はあんまりないですね。目立ちそう。ところで、自分の書いた絵を見てアジアっぽいと思いますか?

そうですね。思います。特に、花の形とか雲とかそうかもしれないなあ。 別に何か見て描くって訳じゃないですけ、そうなっちゃう。なぜか西洋の花の絵にならないんですよね。他にも赤とか、暖色系が目立つ配色を知らず知らずのうちに好んでしている事があります。一応、私の絵に出て来る女の子は全部日本人のイメージです。

―でも、骨格は日本人でも清楚な和風って感じじゃないですよね?

うん、たくましいのが多い。しかも無意識に(笑)。でも実際に痩せている女の人がキレイとは思わないし、やっぱりエネルギーがある人を描きたいのかなあ…。私自身、好きな暮らし方で苦労した方が楽しいと思っているので、その辺が絵に表れちゃったりしているんでしょうね。そういう面では、日本っぽいっていうのではなくてアジアっぽいというくくりの方が合っているのかもしれない。日本人女性はもの静かなイメージだけど、アジア全体の女性像はそういうパワフルな印象がありますから。

―当日はどんな展示を予定していますか?

壁画に挑戦します。一週間前から自分のスペースにある部屋の壁に描き始めて…。 ん?間に合わなそうだな…。二週間前から描くかも…。

―結構広い壁でしたよね。東田さんのスペース。

あれだとやっぱり二週間ぐらいかかりますね。そのほかにもキャンパス作品を飾ります。あとは、やっぱりオープニングパーティのボディペイントが楽しみ!出来たら、10日くらい消えない絵の具でたくさんの人に描きたい!

―それはお風呂入っても保つのですか?

今いろんな素材を試していて、だめだったら洗わないでください。大丈夫ですよ(笑)。

―大丈夫って…。では、当日期待していますよ。

はい。頑張ります!


東田理恵子

1980年生まれ
千葉出身。東京都在住。
女子美術大学芸術学部デザイン科卒業。

「NALU」にて初の個展「そっと香る」を開催。
ジュエリーブランド「jin」の展示会ディスプレイ担当。
フリーランスとして活動開始。
「ラフォーレ原宿」での改装工事中の壁にライブペイントを実施。
「sept mignon」で個展&ワークショップを開催。
「風花」「HEAD POWER」「Short Link Circuit」で個展。
新宿アイシティ-2の壁面グラフィックを黒澤孝子と製作。

現在も雑誌、書籍、壁面、刺繍などメディアを問わない活動を展開中。

ホームページ

tdr-illustration.com
http://www.tdr-illustration.com/

Copyright © 2005 Rena Masuyama All Rights Reserved. info@renaart.com
Copyright © 2005 Rena Masuyama All Rights Reserved. info@renaart.com
SITE MAP - サイトマップ ABOUT THIS SITE - このサイトについて CONTACT ME - 増山麗奈へメール